2006-02-05

間取りのホームラン

今日、あるお客さんとプランの打合せをしていて、つくづく感じたけれど、やはり間取りはお家の一大事。 同じ面積で、ほとんど同じ配置なのに、時間をかけて間取りを詰めれば詰めるだけ、違うものになっていく。

分析的に言えば、廊下などをどれだけ削れるか、部屋の形が使いやすいか、視覚的な広がりを何処かに作れるか、というようなことなのだろう。 が、プランしているときは、いちいちそんなことを計算してプランしているわけでもない。 鉛筆をぐちゃぐちゃと動かしながら、直感に頼って試行錯誤をしていくうちに、結果としてそういうことになっていく。

エライ頼りない話に聞こえるかもしれないが、例えて言うと、野球でバッターがボールを打つようなものかもしれない。 聞いた話だが、プロの速球がピッチャーの手を放れてからバットに当たるまでの時間は、人間の反応限界だとか。 つまり、理論的には「ボールを見てから打つ」ということはほとんど不可能 ということらしい。

にもかかわらずファールやアウトも入れたら、半分くらいはバットに当たると言うことは、ものすごいこと。 バッティングの理論はもちろんあるのだろうが、やはり体を動かして訓練するしかない。 家のプランニングも、実は同じではないか、という気がする。

別の意味で、すごいプランニング能力を持っているのが、実は建売り屋さんだ。 私が話を聞いた人は、一晩で10軒くらい平気で間取りを作ってしまう。 10日で1軒も完成しない私とは大違いだ。 つまり、建売のプランニングは、バットにボールが当たっていればOKということ。 人が住むのにとりあえず支障がない、経験的にクレームが少ない、建築コストがかからない間取りを、一瞬でぱっと造りあげる。

私たち建築家の考えるプランは、常にホームラン狙いだ。 結果として全てがホームランになるかどうかは別にして、打席に立つからには、全部ホームランにするつもりで立つ。

その結果、寝不足になり、ブログの更新が遅れる。 と言い訳して、今日はもう寝よう。

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